曲名 種別 季節 人数 所要時間
節分 せつぶん 鬼山伏狂言 2/3(立春) 二人 約33分
あらすじと謡
節分の夜、蓬莱の島に住む鬼が、訪れた家の女房に恋をしてしまう。女は鬼の姿に恐れるが、鬼は何とか口説こうと、 あの手この手で女に慕い寄る。狂言版「美女と野獣」。その結末も実に狂言らしい名曲です。

〜節分の夜にもなりぬれば 節分の夜にもなりぬれば いざ豆拾ふてかまふよ・・・

蓬莱の島をば後に見なしつつ  島をば後に見なしつつ 行末とへど白雲の 行末とへど白雲の・・・

足にまかせて行く程に 足にまかせて行く程に  日本の地にも着にけり・・・

登場人物
一. 鬼(シテ) 蓬莱の島に住む鬼。豆を拾って食べようと、日本へ渡る。
ニ. 女(アド) 夫が出雲大社へ年籠りに出かけている間、留守番をしている妻。
わかりやすい用語解説

ワラワ→妾=童の義。女性が謙遜していう一人称の代名詞。

コノヤノウチニスマイイタスモノデゴザル→この家の内に住居致す者で御座る=この家に住んでいる者です。

イズモノオオヤシロ→出雲の大社=大国主命を主神とする出雲国の一ノ宮(鳥取県東部)。

トシゴモリ→年籠り=年越しの参詣。(旧暦では元旦が立春になる事が多かった。)

セトカドニヒイラギヲサイテ→背戸門に柊をさいて=背戸・門(裏口・門)に柊をさして。

ホウライノシマ→蓬莱の島=中国東方の海上にある神仙が住むという伝説上の島。

コレワイカナコトコト→是はいかな事=。驚き呆れた時に使う言葉。

シックリトツイタ→しっくりと突いた=ちくりと突いた。

ツックリトシテイル→つっくりとしている=寂しそうにしている。

サラサラサラパッタリ=戸を閉める音。

マノマエニイル→目の前にいる=。

カクレミノニカクレガサ→隠れ美濃に隠れ笠=着れば姿が見えなくなる蓑と笠。

タソ→誰そ=誰か。

イカメナオニ→いかめな鬼=いかめしい鬼。

演目メニュー トップページ